僕が沖縄に来た理由⑦ 〜 地に足をつけたかったから 〜

こんにちは。Kunyです。

2002年の秋、僕はリストラその他もろもろの責任を取って、立ち上げから関わった会社を去りました。

常に最先端のものに目を向けて進み続け、それ自体はやりがいもあって楽しくやっていたけれど、ふと振り返ったらお客さんが全然ついてきていなかったという事実。

 

ベンチャー企業って先行逃げ切り型なんです。

株式上場して株の利益でピョーンと飛ぶことばっかり考えてるんですよね。

「株式上場がいちばんの目標」みたいになってしまう。

 

お客さんのこと、全然考えていなかったな。

もっと、地に足をつけなきゃダメだ。

もっとお客さん目線に立って、やんなきゃダメだ。

リアカーを裸一貫で一人で引くところからやり直さなきゃダメだ。

そうだ!

「お客さんと同じ目線に立とう」

「お客さんが感じている日常のささいな不安や悩みもキャッチして解決できるような、暖かい仕事をしよう」

 

やっとこさ、地に足がついた感覚がしました。

 

さて。

じゃあ、ここからどうしよう?

 

振り出しに戻り、僕が立っているのはすごろくの最初のマスの上。

 

さてこれから、どーしよっかなー。

 

そろそろお気づきの読者もいるかもしれませんが、僕は生来の楽天家です。

たまには落ち込むこともあるけれど、私、この街が好きです。

『魔女の宅急便』、いいよね。

 

お客さんの目線に立って、あたたかな仕事をする。

そんな風にポリシーは決めたけど、実際に何をするかは決まってませんでした。

 

ただなんとなく決めていたことはありました。

それは、

「手広く仕事をするのは、もうやめよう」

ということ。

 

仮に東京で仕事をする場合も、場所を区切ってやろうと思ったのです。

たとえば町工場あふれる大田区や、昔ながらの問屋が多い日本橋など。

エリアを一つ決めて、自転車でぐるぐる回れる範囲内でやろう。

呼ばれたら30分以内でどこでも駆けつけられるような、小さな商圏で。

 

お客さんたちとちゃんと顔を合わせて、地道にやり直したかったからです。

もしも手広く仕事をしはじめたら、昔、地に足がついていなかった頃にやらかしたようなことをまた起こしてしまう。

埼玉のお客さんのところに行った矢先、神奈川で別のお客さんからのトラブル緊急対応依頼あっても、遠くてすぐには駆けつけられない。お客さんに迷惑をかけてしまう。そんなこと。

 

そんなことはもう、したくなかったのでした。

 

お客さんと一人ひとり、顔を合わせられる範囲の商圏で。

 

で、何をしよう?

 

すでにIT系の企業はいっぱいある。

ホームページを作る会社も、システム開発の企業もそこそこある。

 

何が足りない?

何が足りなくて、お客さんは困ってる?

 

「サポートか」

 

サポート系の会社が足りない。

じゃあ、お客さんをIT面でサポートする仕事を始めよう。

 

ブレるのはやめる、地に足つける、商圏しぼる。

お客さんと誠実に向きあう。

 

 

よし。で、どこで始めよう?

 

東京がやりやすいし、簡単。

なんたって生まれ育った場所だし。

それに、IBM時代の同期や知り合いの人たちに、声をかけて仕事をもらえば、どんどん仕事を回してくれるだろう。

彼らの営業目標の数値はとてつもなく大きくて、おそらく手が回っていないはずのスモールサイズの案件をサポートしてまわればきっと安泰。

そこならお客さんたちは手薄なサポートにきっと困っているはずだから。

 

でも、それはしたくなかった。

それじゃIBMをやめた意味がない。

株だのなんだの、飛ぶことばかり考えて浮ついていた頃の自分とあんまり変わんない。

 

最初から安易な選択肢は、省いていこう。

 

安易な選択肢は、いよいよ首が回らなくなった時のためにとっておくことにする。

いよいよ苦しくなった時に、やればいい。

 

それで東京で起業するのはやめて、沖縄を選びました。

いきなり南に飛んだね。

はしょった部分の「なんで東京じゃなければ沖縄なのさ」は、次回に。

 

「僕が沖縄に来た理由」シリーズ、ようやくクライマックスにさしかかってまいりました。あと何回脱線するんだろうね〜。

僕が沖縄に来た理由⑧ 〜 島田さんがいたから 〜

メルマガ登録

ビジネスだけでなく人生も成功したい方のためのメルマガ、不定期的に発行中!